傾聴ボランティアとは

傾聴ボランティアとは

「傾聴」とはただ人の話を聞くのではなく、相手の言葉に耳を傾け、聴き手となって相手の伝える気持ちに親身に寄り添うことです。相手の目線になって話を聴く意味でもあります。

傾聴することで、話している方との信頼関係を築ける他、語り手の内容によっては、聴き手にとっても新しい発見があるでしょう。そうすることで、お互いがポジティブになり、生活により前向きに考えられるでしょう。

こうした、「傾聴」を取りいれたボランティア活動を傾聴ボランティアと呼びます。主に、1人暮らしの高齢者や認知症を患っている高齢者を対象に活動が行われています。

傾聴ボランティアの価値

相手の話を聴くことなら日常生活で誰もがやっているから子どもでもできる。そう思う方は多いのではないでしょうか。また、見ず知らずの他人の話を聴くことに心配をする方もいるでしょう。

確かに話を聴くという点だけなら、ほとんどの方ができます。

しかし、傾聴は相手との会話を通して語り手との信頼を構築するという、もう一歩踏み込んだ考え方です。聴き手の反応によっては、語り手が不愉快な思いをしてしまうかもしれませんし、聴き手も「聴くという意思」がなければ傾聴はできません。

家族や親戚間ならまだしも、他人との傾聴でトラブルが発生しないとは言い切れませんが、話を聴いている人によくない気持ちを持つ人は少ないものです。また、傾聴の考え方は、語り手の話を聴いてから信頼関係を築くことにあるので、聴く前から信頼関係が存在しているわけではありません。

語り手も聴き手も、お互いが少しずつ距離を縮め、心を許し合える信頼関係が構築できれば、これほど良いことはないでしょう。

高齢者を対象に行われている傾聴ボランティアでは、1人暮らしの高齢者と話を聴きながら、「あなたは1人ではないですよ」と、聴き手の存在を相手に伝え、それによって寂しく毎日を暮らしている高齢者に前を向いて生活する元気を与えるでしょう。

また、傾聴は、認知症にも効果があるとされ、認知症を患っている患者の大半である高齢者に、その進行を抑えるために、傾聴ボランティアの活動は高齢者本人だけでなくその家族の心理的な支えにもなるといえます。

日本の高齢社会における需要

核家族世帯が増える一方、年々増加していく高齢者人口によって、介護や孤独死などの高齢者問題はこれから増えていくことが予想されます。

そのため、今後傾聴ボランティアの需要もますます増えていくでしょう。高齢者に限らず、心身に悩みを抱える若い層や、学校へいかず家で引きこもっている児童などの問題にも傾聴活動は役立てられます。